景気回復に伴い外食市場が拡大している。日本フードサービス協会によると、2017年ファストフード市場は売上高前年比6.6%増だったという。これにはマクドナルドの復活が大きいとされているが、いずれにしろファストフード市場が拡大している事実に変わりはないだろう。だが、この波に乗れていないのがモスバーガーである。
モスバーガーは、2月9日発表の17年4~12月期決算では、売上高は前年同期比0.8%増の544億円と微増にとどまり、本業の儲けを示す営業利益は同19.6%減の33億円と、大幅な減益。国内店舗数も3年前に比べて全体の4%に当たる約60店も減り、17年4月~18年1月の累計の既存店客数は前年同期比1%減で、4年連続前年割れとのこと。当サイトが16年1月に行った調査『一番好きなハンバーガー調査ランキング』で1位だったのが信じられないほどの絶不調ぶりだ。
このように前回の王者が苦戦している日本のハンバーガーチェーン業界の現況を知るべく、今回も前回同様、インターネット調査会社マクロミルが運営するコミュニケーションツール「ミルトーク」を利用し、「一番好きなハンバーガーチェーン店とハンバーガーは何か?」というアンケートを実施した。
今回も、そのアンケートの結果と寄せられた意見を紹介していきたい。
1位モス、2位マックで8割以上獲得
さっそくアンケート結果を基にした「好きなハンバーガーチェーン店」を発表しよう。
1位 モスバーガー 44票
2位 マクドナルド 37票
3位 フレッシュネスバーガー 7票
4位 シェイクシャック 2票
4位 バーガーキング 2票
4位 ドムドムバーガー 2票
4位 ウェンディーズ 2票
8位 クアアイナ 1票
8位 ケンタッキーフライドチキン 1票
8位 ロッテリア 1票
8位 イン・アンド・アウト・バーガー 1票
(20~60代 男女/回答総数100票)
なんと、業績が悪いモスバーガーがトップを死守するという驚きの結果となった。
2位はやはりマクドナルド。1位モスバーガー、2位マクドナルドで得票数の8割以上を稼ぐという結果である。マクドナルドは3位のフレッシュネスバーガーを大きく引き離してはいるが、1位のモスバーガーには今一歩及ばなかったようだ。