ちなみに前回、6票獲得して3位だったロッテリアは、今回1票しか獲得できず8位まで大きく後退している。
では、1位から3位までのチェーン店に寄せられたコメントの一部を紹介しよう。
・1位:モスバーガー
「野菜が新鮮なうえ産地や生産者の顔もわかるため安心で安全」(40代・女性)
「価格は少し高めだが、モスのソースのコクはそれだけでも十分な価値がある」(50代・男性)
「モスの味は日本人の味覚に合っている」(50代・男性)
・2位:マクドナルド
「リーズナブルで食べ慣れた味」(50代・女性)
「手頃な値段で、味も悪くない。サイドメニューも充実している」(20代・女性)
・3位:フレッシュネスバーガー
「落ち着いて食べられる。店内の雰囲気が好き」(40代・女性)
「値段は高いがそれだけ良い食材を使っていると思う」(40代・女性)
モスバーガーが深刻な業績悪化で苦戦しており、一部報道では客足も遠のいていると報じられていたなかでの調査だったが、前回に引き続きモスバーガーが1位。2位以下のチェーン店としては残念な結果となってしまったのではないだろうか。とはいえ、モスバーガーも手放しで喜ぶことはできないはず。これだけファンがいるにもかかわらず、業績に反映されていないからだ。
今回モスバーガーの勝因のひとつとして考えられるのは、新鮮な野菜を使用しているという点だろう。モスバーガーを選んだ人の回答で特に目立っていたのが、野菜についての言及であったからだ。
「野菜がシャキシャキしている」といった鮮度や食感についての意見もあったが、やはり多かったのは「生産農家の顔を見ることができて安心」といった意見である。数年前、マクドナルドで異物混入問題や期限切れ鶏肉問題が発生した際、モスバーガーの安心安全な美味しさに注目が集まっていたが、そういった点が今なおモスバーガーの強みとなっているようだ。
モスバーガーは1990年代前半から新鮮な野菜を使用するといった方針を取り入れていたが、一朝一夕では築けない、長年かけて積み上げてきた安心安全のイメージが今回の調査でも厚い支持につながったのだろう。