効率よく冷房を活用し、賢く涼しくなるために知っておくべきこと
そのほかにも賢く冷房を使っていくうえで意識するべきことや、押さえておくとよい点について聞いた。
「まず、エアコンのフィルター掃除をこまめに行うことが挙げられます。ユーザーの方にとっては手間に感じられるかもしれませんが、どうしても埃が溜まってしまえば性能は落ち、消費電力も大きくなってしまいます。それこそ部屋の掃除のついでに掃除機で吸う程度でも大きく違ってくるため、心がけていただけると幸いです。
また、風の流れをうまく使うことも重要となってきます。空気の性質として冷たい空気は下に溜まってしまうので、風通しのよくない部屋では足ばかり冷えてしまうことがあります。ほかにもL字型の部屋のように、どうしても冷房の風が全体に行き届きにくい部屋もあるので、そういったときは扇風機やサーキュレーター、空気清浄機などの空気を動かす機械を併用してください。そうして部屋全体に冷気を循環させられれば、設定温度はそのままでもバランスよく部屋を冷やすことができます。
ほかにもカーテンなどで太陽光の侵入を防げば、部屋が必要以上に暑くならないので充分に節電効果がありますし、先ほども申し上げた通り風が当たることで体感温度が下がるので、風が心地よい日には冷房を使わず窓を開けておくだけでも涼しく感じられるでしょう。
節電ばかり気にして熱中症になってしまっては元も子もないですし、逆にガンガン冷房を効かせるのも身体にはよくありません。節電と快適性のバランスをとっていくうえでは、やはり身体と相談しながら無理せず上手に活用することが大事です」(同)
電気のコストパフォーマンスを上げるため、自身の仕事のコストパフォーマンスを上げるため、ぜひ今回紹介したような冷房の賢い使い方を身につけたいものである。
(文・取材=A4studio)