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そもそもそういう店を野放しにしていることが問題であることはいうまでもない。今回舞台になった錦糸町の裏カジノはすでに摘発されているが、残念ながら氷山の一角だ。正面切って警察に聞いても、「実態把握に努めています。情報提供をお願いします」「相手がヤクザだから知っていてもなかなか教えてくれない」と言うだろうが、マンションの一室ならいざ知らず、夜の繁華街で飲食店が入っておりエレベータ規制できるようにしている雑居ビルを見張れば、出入りする人間の動きや様子から、その種の店は絶対に見つけられる。少なくとも、時間外営業のクラブなどは簡単に見つけられる。
反社会的勢力の連中が身内の遊びとしてやっている分には、もちろん摘発すべきではあるものの、一般への影響は少ない。しかし、一部の金持ちの道楽に止まらず、その気軽に遊べる雰囲気等のために一般人がはめられつつある現状を考えると、ヤクザの資金源というだけでなく、ギャンブル依存症による弊害やヤクザに個人情報を握られ一生を台なしにされるリスクに思いを致し、警察には一層実態把握を進め、取り締まりを強化してもらいたい。
もっとも、警察署のすぐ裏で「会員制だから」という理由で、風営法で本来許されない内カギを掛け指紋認証で扉を開けるクラブがあっても放ったらかしにしているようでは、その店がカジノ店に変わっていても気付かないかもしれない。
(文=関村泰久/ジャーナリスト)
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