ビジネスジャーナル > 社会ニュース > トランプの「外国排斥主義」が蔓延か  > 3ページ目
NEW
渡邉哲也「よくわかる経済のしくみ」

トランプの「外国排斥主義」が世界に蔓延…中国の発展で食糧・資源の世界的争奪戦勃発か

文=渡邉哲也/経済評論家

 また、このような流れは政治的な不安定も招く。経済成長の夢を奪われた新興国と貧困化が進みつつある先進国の双方で、既存の政治への不満が渦巻いているのだ。これは「反グローバリズム」ともいえるが、アメリカでは大統領選で「民主社会主義者」を標榜するバーニー・サンダース氏が大躍進を果たし、ヨーロッパではイギリスが国民投票によってEU(ヨーロッパ連合)からの離脱を決めた。

 筆者が何度も述べていることではあるが、「貧しい国が豊かになると戦争が起き、豊かな国が貧しくなると内乱が起きる」というのが世界の趨勢だ。世界的に見て「食糧や資源の限界=発展の限界」であり、「発展の限界=パイの奪い合い」となる。そして「パイの奪い合い=対立を生む」という構図になっているのである。
(文=渡邉哲也/経済評論家)

渡邉哲也/経済評論家

渡邉哲也/経済評論家

作家・経済評論家。1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務し独立。複数の企業を経営、内外の政治経済のリサーチや分析に定評があり、政策立案の支援、雑誌の企画監修、テレビ出演等幅広く活動しベストセラー多数、専門は国際経済から金融、経済安全保障まで多岐にわたり、100作以上の著作を刊行している。

●「渡邉哲也公式サイト

●公式ブログ「渡邉哲也(旧代表戸締役)の妄言

●公式メールマガジン「渡邉哲也の今世界で何が起きているのか

Twitter:@daitojimari

『欧州壊滅 世界急変:「英EU離脱」で始まる金融大破局の連鎖』 2016年6月24日、国民投票による英国のEU離脱決定で大揺れとなる世界経済。欧州解体の行方、今後の日本、中国、米国への影響と金融恐慌の可能性は。ブレクジット・ショックの世界を完全分析! amazon_associate_logo.jpg

トランプの「外国排斥主義」が世界に蔓延…中国の発展で食糧・資源の世界的争奪戦勃発かのページです。ビジネスジャーナルは、社会、, , , , , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!