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北朝鮮、東京にミサイル攻撃の可能性も…米国のほうが追い込まれ、戦争開戦の危険

構成=深笛義也/ライター
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 それは単に遅れているのではなくて、構造的にできない。共和党の主流には相当人材がいますが、共和党の主流から見れば、トランプは共和党の主流を攻撃してやまない鬼っ子にすぎない。彼はワシントンの政官界に人脈がなく、どうしてもウォール街から連れてくることになる。今以上に絶望的な状態になれば、アメリカ人は戦争が好きなので、戦争さえすれば支持率が上がる。軍は渋るだろうが、大統領が決めれば、結局やらざるを得なくなるかもしれない。だから危ないのは戦争になれば滅亡必至の金正恩ではなくて、トランプです」

日本の危機

 トランプが暴走してアメリカが北朝鮮を攻撃すれば、日本にミサイルが飛んでくることになるのか。

「ミサイルがどこに飛んでくるかといえば、まず狙うのは米軍基地、北からいえば三沢、横須賀、厚木、横田、岩国、佐世保、嘉手納。Jアラートは役に立たないので、米軍基地の近くに住まないということくらいしか、自衛手段はない。ミサイルの誤差は左右より前後方向が大きい。関東地方なら西北西から飛来するから、その横方向に5kmくらい離れていれば、まずは大丈夫でしょう。ただ、北朝鮮に滅亡が迫って自暴自棄になれば、東京に撃ち込んでくる可能性もある。そうなると数十万人の死者が出るでしょう。爆発した時、おおむね熱効果が3kmと爆風効果が2km、放射線効果が1.8km、それから放射線を帯びた土砂が巻き上がって風下に50~100km広がることがある。だから爆心地方向を除いた風上に向かって逃げなければなりません」

 北朝鮮のミサイルの脅威の中で、家庭用シェルターが売れているが、役に立つのだろうか。

「入る時間があれば、シェルターに入れば助かります。まず熱効果については、地下に隠れていれば火傷することはない。爆風もしのげる。濡れた土は、中性子やガンマ線などの放射線も減衰させます。広島でも、爆心地近くで原爆投下の時に地下の書庫に資料を取りに行っていた人が、ビルは倒壊したけど、本人は隙間から這い出してきてピンピンしていたという例があります。

 呉の日本海軍の技術将校が原爆投下の後、救援に行ったら、焼け野原のなかにまったくピリッとした格好をした女学生の一団がいた。瓦礫の山のなかに、きれいな格好をしてリックサックを背負った、遠足に来ていた女学生たちが、場違いな感じで立っていたのです。原爆を積んだアメリカの爆撃機エノラ・ゲイは、広島の上空に来て空襲警報を出させておいて、一旦通り過ぎて警報が解除された頃に戻ってきて投下しました。1人でも多くの人を殺そうとしたわけです。その女学生たちは、空襲警報のサイレンが鳴って防空壕に入ったものの、ラジオを持っていなかったので、解除されたのを知らなくてそのまま入っていた。それで助かったのです」
 
 日本国民の生命が危機に晒される状況は、いつになったら解消されるのであろうか。
(構成=深笛義也/ライター)

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