政府は1日、5月1日から利用される新元号を「令和」と発表した。「令和」は日本最古の歌集「万葉集」から取られたといい、安倍晋三首相は記者会見で「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ意味が込められている」と説明した。
新元号についてインターネット上では、
「凛とした清涼な感じも加わってピリッと引き締まるよう」
「温かいイメージ」
「いい響き」
「初めて日本の古典(万葉集)から採用されたのも良い」
「おだやかで、やすらかで、梅の香りのような奥ゆかしい高貴な響きがいい」
などと、好意的な感想が目立っているようだ。
国語辞典編纂者で『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏も、自身Twitter上で次のように評価している。
「新元号は『令和』と決定。ラ行音で始まるのは斬新でいいと思いました。元来、ラ行音というのは外来音で、大和ことばにはありませんでした。漢字の音読みのほか、ラジオとかレモンとか、カタカナ語に多い。過去の元号の音にも少なく、伝統の中に清新な風を感じます」
一方、ネット上では「ビミョー」「違和感しかない」といった声や、「語感が『しょうわ』と似ていて新鮮味はない」などと「昭和」と似ているという声も散見される。
また、たとえば「平成30年」は「H30」、「昭和60年」は「S60」などと略式表記される事例も多いことから、次のような“懸念”も上がっているようだ。
「令和18年になるとR18やん」
「年齢制限っぽくなるなぁ。令和18年…R18…」
「もしかして18年後はR-18とか言われるんだろうか」
「いずれ来る、R15とか R18とか、どうなんでしょ」
ちなみにグッズメーカー、TENGAの公式Twitter上では「令和18年の件で一瞬社内がざわついた」というコメントが投稿されているが、日本人全員が使用することになる新元号の発表だけに、さまざまな反応が出ているようだ。
「令和」の時代が、表現の自由に寛容的な時代になることを願いたい。
(文=編集部)