条件付きでの復帰賛成派としては、「今後暴力団とのつきあいを一切行わないという会見つき」(40代女性)、「面白い人だからテレビに出ていいと思うけど、暴力団との関係は絶対なくしてほしい」(40代女性)と、やはり引退の原因となった暴力団とのつながりを断ち切った上での復帰を望む意見が見られる。
●中立派
一方、紳助さんの復帰に対して中立的な態度を取る意見としては「いろいろな芸人さんたちが頑張っているので、いまさら紳助さんが復帰しても居場所がないと思います」(40代女性)、「謹慎当初はどうなるかと思ったが、いなくなったらいなくなったで今のテレビは面白いから」(20代男性)と、彼が不在のテレビ界に満足している視聴者の姿が浮かび上がってくる。また「紳助さんは好きだけど、以前のように素直に笑えない気がする」(40代女性)という意見もあり、万が一復帰が実現しても「元通り」になるためには時間がかかりそうだ。
●復帰反対派
復帰反対派の中には、紳助さん自身にではなく、事件を起こしても、芸能人はすぐに復帰をするという風潮に対して「反対」という声が多く見られている。例えば、「彼が復帰すれば前例となり、他の芸能人に示しがつかなくなると思う」(40代女性)、「どんな事をしても許される芸能界というものを、これを機会になくしてほしいから」(60代女性)といったものだ。
他にも「マネージャーへの暴力事件など黒い疑惑が多い」(50代女性)と、紳助さんの過去のスキャンダルを引き合いに出す意見や、「復帰されると次世代の司会者の活躍の場が減ってしまう」(20代女性)と、伸び盛りの若手たちが活躍する場を奪うことを危惧する意見も見られる。
引退を表明した現在でも、並の芸能人以上にその動向に注目が集まる紳助さん。視聴者からは、その復帰に対して懐疑的な見方が多いものの、「復帰番組」がお膳立てされれば、抜群の注目を集めることは間違いないだろう。
(文=萩原雄太、調査協力=マクロミル)