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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

年収600万円未満・50代以上でも余裕で家を買える!今すぐ「すべきこと」とは?

文=山下和之/住宅ジャーナリスト

 住宅価格が上がっているといっても、実は新築戸建住宅、いわゆる建売住宅に関してはさほど上がってはいません。東日本不動産流通機構の調査では、2012年度の3412万円から2017年度には3506万円に上がっていますが、上昇率は2.8%で、先の新築マンションや中古マンションの30%前後の上昇に比べるべくもありません。そのため、取得時の平均年齢には大きな動きはありません。2013年度の39.3歳から2017年度は39.6歳で、ほとんど横ばいといってもいいレベルです。

 しかし、先に触れたように価格上昇の大きい分譲マンションでは、2013年度に41.6歳だったのが、2017年度には44.1歳に2.5歳も年齢が高くなっています。なかでも変化が大きいのが中古住宅です。中古戸建住宅は2013年度の42.9歳が2017年度には45.8歳に、中古マンションは45.1歳から47.2歳に上がっています。

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中古マンション取得者の2割以上は60歳以上

 図表3は、住宅形態別の世帯主の年代構成比を表しています。全体的には30代、40代のマイホーム取得適齢期といわれる年代が6割から8割を占めているのですが、中古住宅では50代、60代の比率も低くありません。なかでも中古マンションに関しては、50代以上が4割近くを占めていて、60代以上だけでも2割を超えています。住宅取得適齢期を過ぎても、なんとかがんばって買っている人たちが多いわけです。

 もちろん、マイホームの取得といっても、初めて購入する一次取得と買い換えの二次取得では事情が大きく異なります。いうまでもなく二次取得の年齢が高くなり、それが全体平均を押し上げているといった事情はあるのですが、それでも50代、60代で初めて取得している人も少なくないはずです。

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年収400万円未満で買っている人もいる

 この中古住宅を買った人たちの平均世帯年収をみると、中古戸建住宅が668万円で、中古マンションが632万円です。年齢は新築マンションなどに比べてかなり高いのですが、年収は決して高くありません。むしろ低いのです。それも分譲マンションは平均798万円、分譲戸建住宅が701万円ですから、かなりの差があります。

 年収の分布をみると、中古戸建住宅では400万円未満が13.7%で、400~600万円が28.9%、全体の42.6%は年収600万円未満です。この数字、中古マンションでは45.5%に高まります。年収はさほど高くないのに、なんとかがんばってマイホームを取得しているのです。

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