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<民間の医療保険に加入していない場合>
30万円-10万円=20万円が控除の対象
所得税:20万円×20%=4万円
住民税:20万円×10%=2万円
合計6万円の控除
実質負担 30万円-6万円=24万円
<入院日額5,000円、手術給付金10万円の医療保険に加入していた場合>
入院給付金:5,000円×14日=7万円
手術給付金:10万円 給付金の合計17万円
30万円-17万円-10万円=3万円が控除の対象
所得税:3万円×20%=6,000円
住民税:3万円×10%=3,000円
合計9,000円の控除
実質負担 30万円-17万円-9,000円=12万1000円
控除の額が小さいとはいえ、医療保険に加入していなければ自己負担が2倍になると思うのは早計だ。なぜなら、給付金を受けるには保険料を支払わなければならないからである。
入院までに月額3,000円の保険料を5年間支払っていたら、総保険料は18万円。節税にならないばかりか、なんの得にもなっていないことがわかるだろう。
医療保険の5年分の保険料18万円+実費負担12万1000円=30万1000円
「医療保険が必要」というのは、保険会社が仕掛けた目くらましにすぎない。支払う保険料を貯蓄に回したほうが、ずっとメリットは大きいといえる。
(文=長尾義弘/フィナンシャル・プランナー)
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