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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

絶対にバレない最強のドーピング方法?検査スルーできるレベルなら許されてもよいのか

文=新見正則/医学博士、医師

 常識君が質問します。

「では持病があって、また突然の病気になって、治療のために必要とされる薬物も、ドーピングに抵触するときは摂取してはならないという主張なのですね。それでは病気を持っている人にとってはアンフェアなので、あらかじめ申告しておくとドーピングに反する薬物でも投与できるものがしっかりと明示されています」

 これを受け、非常識君はこうコメントします。

「病気の時に摂取して良いなら、健康なときに摂取してもそれほど問題ないように思えます。つまり摂取する量の問題ですよね。そうであれば飲酒運転の検査と同じように、陽性にならない範囲であれば、実は使用してもよさそうに思えてしまいます」

 常識君がまとめます。

「スポーツはフェアであることが大前提です。ですから、資格試験などでカンニングが行われていれば、カンニングをしない人は馬鹿をみます。でも、カンニングを厳格に罰していれば、そして適切に摘発できれば、カンニングをしないことが当然となります。大切なことは、みんながドーピングをしない、してはいけないという共通認識をもつことだと思います」

 ドーピングも考え始めると奥が深いですね。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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