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速水もこみち、大量オリーブオイル使用は人体に極めて危険…間違った食の知識、スーパーに偽物蔓延

文=林裕之/植物油研究家、『「隠れ油」という大問題』著者
速水もこみち、大量オリーブオイル使用は人体に極めて危険…間違った食の知識、スーパーに偽物蔓延の画像1「Thinkstock」より

 今月、テレビ番組『ZIP!』(日本テレビ系)内の料理コーナー『MOCO’Sキッチン』における速水もこみちの“オリーブオイル大量使用”に対し、視聴者より放送倫理・番組向上機構(BPO)に苦情が寄せられていたことが明らかとなった。

 同コーナーはオリーブオイルが多用されることで知られており、過去には1品の料理に1瓶丸々使用することもあった。また、速水は自身でオリーブオイルのプロデュースも手がけており、「コーナーで毎回のように大量のオリーブオイルを使用することで、自身のビジネスにつなげており、出演番組を金儲けに利用している」(テレビ局関係者)との批判の声も聞こえてくる。

 気になるのは、健康というイメージも広まっているオリーブオイルだが、速水のように大量に使用することは健康を害さないのかという点である。そこで今回は、『「隠れ油」という大問題』(三五館)の著者で植物油研究家の林裕之氏に解説してもらった。

健康効果に疑問

 オリーブオイルはヘルシーでおしゃれな油として人気があります。地中海地方の人々に心臓病が少ないのは大量に消費するオリーブオイルの効果だとする説が広まり、オリーブオイルが大ブームとなって世界中で品薄状態だそうです。

 しかし、この人気のオリーブオイルにも、さまざまな問題があります。

 オリーブオイルの主成分はオレイン酸(オメガ9脂肪酸)で、50~80%の高率で含まれています。このオレイン酸は、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らし、脂質異常症や動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。これが心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの心血管疾患の予防に役立つといわれる根拠となっています。

 しかし詳しく分析した結果、魚介類を中心に野菜やナッツ類、フルーツをたっぷりと摂る伝統的な地中海食が良いのであって、オリーブオイルだけに健康効果があるわけではないとわかってきました。

 魚介類を多く食べる人には、心臓病や脳卒中などの心血管疾患障害が少ないことが複数の調査から定説となっていますので、地中海食もオリーブオイルだけではなく、むしろ魚介類に含まれるDHA、EPAなどのオメガ3脂肪酸の効果だととらえるほうが理にかなっています。

 そもそも、オレイン酸は肉などの飽和脂肪酸から体内で合成されるので、必須脂肪酸ではありません。栄養バランスの取れた食事をしていれば、わざわざオリーブオイルから摂る必要はないのです。

『「隠れ油」という大問題―病気になる油、治す油―』 「隠れ油」を知っていますか? それはあなたが知らぬ間に年間13リットルも飲んでいる、商品に隠される植物油のこと。 現代人が大好きな食品のほとんどにこの油が含まれています。 この油がなぜ危険なのか? そしてなぜこれほど魅力的なのか? さらにこの油によって、ニッポンにどんな事態が進行しているのか? この油をやめると心身にどんな良いことが起こるのか……etc. 油を変えたことで娘のアトピーを治癒させた植物油研究家が、「隠れ油」の危険性をわかりやすく解説。 さらに今日から始められる、正しい油を使った少油生活のヒントをお伝えします。 amazon_associate_logo.jpg

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