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男性の「潮吹き」の研究:メカニズムや噴出液を解析…尿道口から液体を霧状に噴出

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「Getty Images」より

 女性の潮吹き(Female ejaculationまたはsquirting:女性の射精)は、スキーン腺からの白濁液の放出と尿失禁の2つの機序があるとされる(Int Urogynecol J 2018; 29: 621-629)。

 だが、性行為中の潮吹きは、男性にも認められることがある。男性の潮吹きは、射精後も陰茎刺激を続けることによって外尿道口から多量の液体が噴出し、射精とは異なるオルガズムが出現する現象だ。その機序と噴出液の成分に関する学術的報告は長らくなかったが、男性の潮吹きを初めて検証した日本の研究がある。

超音波検査で画像的に潮吹きを確認

 川崎医科大学泌尿器科講師の原綾英氏らの研究グループは、超音波カラードプラ(臓器の構造や微細な血流を表示する検査法)を活用した射精後現象の解析を行い、男性の潮吹きを把握することに成功。そのメカニズムや噴出液を解析した研究成果を第29回日本性機能学会(9月13~16日)で報告した。

 報告によれば、健常ボランティア男性(25歳)に砕石位(背中を下にして開脚する仰臥位)で直腸内にプローブを挿入し、膀胱頸部、前立腺部尿道、球部尿道が描出されるように調整した。この姿勢のまま女性協力者による陰茎刺激を加え、射精を誘発。射精後も陰茎刺激を続け、被験者の潮吹きを誘導した。

 その結果、誘発された射精は正常の順行性射精で、川崎医科大学泌尿器科の永井敦教授らが報告している健常人の射精(Urology 2005; 65: 365-368)と同様の現象であることが確認された。

 通常、射精は、陰茎刺激により前立腺部尿道に前立腺液が分泌された直後に膀胱頸部が平坦化し、内尿道口が閉鎖されて生じる。射精後、膀胱頸部は速やかに開大し、元の形状に回復する。

 しかし、今回の被験者に射精後も陰茎刺激を続けたところ、膀胱頸部が平坦化したままの状態で前立腺部尿道に膀胱尿が引き込まれた。射精終了後約20秒で前立腺部尿道が開大と収縮を繰り返す現象が生じ、その間、尿道口から透明の液体が霧状に噴出した。前立腺部尿道の開大と同時に膀胱頸部が開大し、直後に膀胱頸部が閉鎖して前立腺部尿道が収縮する現象も見られた。

 これらの現象から、噴出した液体は膀胱尿が主体であると推定され、開大と収縮は、約50秒間で20回認められた。

男の潮吹きの主成分は膀胱尿

 外尿道口から噴出された液体を原氏らが調べたところ、クレアチニン値(血中の尿素窒素)が55.9mg/dLを示し、主成分は膀胱尿と判明。被験者によると、外尿道口から液体が噴出している最中のオルガズムは「我慢した後に排尿した感覚」と「射精した感覚」が合体したような感覚だったという。

 原氏は、男性の潮吹きのメカニズムをこう要約する。射精終了後も陰茎刺激を続けることにより、膀胱頸部は平坦化した状態を保ち、前立腺部尿道に膀胱尿が流入。その後、収縮と拡張を繰り返すことによって前立腺部尿道に空洞が生じ、前立腺が強く収縮し、外尿道口から尿が射出された。その後、膀胱頸部が開大して元の形状に戻った。これらの一連の現象は、緩く重ねた両の手のひらの間に水を入れ、両手を勢いよく閉じ、中の水を押し出す手を使った水鉄砲に近いと解説している。

 つまり、「男性の潮吹きとは、射精後の継続的な陰茎刺激で主に前立腺の強力な収縮と拡張により生じる膀胱尿が噴出する現象だった」と、原氏は結論づけている。

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