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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

日本の野菜が栄養不足になってしまった“深刻な理由”

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
日本の野菜が栄養不足になってしまった“深刻な理由”の画像1「Getty Images」より

 お正月明け、お仕事が始まる頃になると毎年、「また正月太りしちゃったぁ……。ダイエットしなきゃ」などと言う人が、必ず出現します。しかも、そのような人は、前の年のお正月にも同じようなことを言っていたりします。

「ダイエット」という言葉の本来の意味は「健康的な食事」ですから、暮れからお正月にかけて外食が続いたことや、添加物満載の市販のお節料理などを食べ続けていた方々にとっては、その本来の意味でのダイエットは、確かに必要かもしれませんね。

日本の野菜が栄養不足になってしまった“深刻な理由”の画像2

 そういうことであれば、筆者が提唱している「オプティマルフードピラミッド」を実践することがもっとも早道なのですが、毎年同じようなことを言っている人は、そのことにも気づきませんし、目も向けません。

 オプティマルフードピラミッドでは、全食事量のうちの40%を野菜で占めることが重要な一要素です。当然のことながら、糖質制限などという愚かなことはいたしません。ただ、糖質の摂り方に関しては、きちんとした考えがあります。それは、未精製の複合炭水化物で糖質を摂る、ということです。ご興味を持ってくださった方は、無料のメールレッスンも受けられるので、ご登録ください。

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化学肥料使用で農地が衰える

 筆者に言われなくても、「野菜が大事だということくらいわかっている」という方もいるとは思いますが、その野菜の質が低下しているということをご存じの方は、あまり多くありません。レタスはレタス、キャベツはキャベツ、大根は大根、人参は人参。昔から同じじゃないかとお思いの向きもあるでしょうが、実態はそうではありません。野菜の栄養価は、ここ数十年で、相当落ちています。つまり、野菜が栄養不足に陥っているのです。

 そういう野菜だと、オプティマルフードピラミッドで推奨するとおりに全食事量の40%を摂ったとしても、足りないかもしれません。だからといって、その不足分をサプリメントで補おうとするのは、筆者は反対です。不完全なものになり、場合によっては過剰摂取ということにもなりかねないからです。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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