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GWに子どもに読んであげたい絵本4選…「親が気持ち良くなる」より大切な絵本選びのポイント

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「gettyimages」より

 筆者が小学校5年生のとき、担任の先生が読んでくれた『かわいそうなぞう』という童話が、いまだに心に残っている。戦争が激化するなか、空襲で逃げ出す危険性がある動物園の動物を殺処分する話だ。

 読みながら先生が涙をあふれさせ、聞いている児童も全員が泣いた。あれから40年が過ぎた今、あらためて読み返すと、子ども時代の「心」が少しだけ蘇ってくる気がした。

 さまざまな経験を経るにつれ、忘れてしまった純粋な気持ちを思い出したい。そんなテーマで、絵本に携わる方々に「今こそ子どもに読み聞かせたい絵本」を選んでいただいた。

寛容な心の持ち主「ガンピーさん」


 1冊目は、小学校で20年にわたり読み聞かせを続けている元図書館臨時職員の古賀和子さんが薦める『ガンピーさんのふなあそび』(ほるぷ出版/ジョン・バーニンガム作、光吉夏弥訳)だ。

 ガンピーさんの小舟に「乗せて」とやってくるのは、子どもたちやうさぎ、犬、ネコ、ひつじなどの動物たち。彼らが乗るたびに「いじめたりしなけりゃね」「けんかさえ、しなけりゃね」とガンピーさん。しかし、約束はすべて守られず、小舟はひっくり返ってしまう。しかし、ガンピーさんは決して怒らない。それどころか、土手に上がってみんなにお茶をごちそうしてくれる。寛容な人物が主人公だ。

 普通の親なら「ほら言ったでしょ!」と怒るところだが、誰も責めずに温かく見守ってくれるガンピーさんを見ていると、子どもたちに「大丈夫」と寄り添うことの大切さをあらためて感じさせられる。

「やってはいけないことがおもしろく描かれており、さらに人間の愛を教えてくれる作品です」と語る古賀さんが、絵本を選ぶ際の「大切なこと」について語ってくれた。

「多くのお母さんは、自分が読み終えて気持ち良くなる作品を買ってしまいます。お楽しみ会でワーッと喜ぶ絵本がそうですが、価値のある本とは読み終えた後で心に“深い喜び”が染みる作品です。それを大人が区別しなければいけないと感じます。大人が自分の感性を子どもに押し付けるのではなく、心を豊かにさせ、情緒を育てる作品を読んであげてほしいです」(古賀さん)

 どんなときも表情が変わらないガンピーさんの絵も、特徴のひとつ。「また、いつか、のりにおいでよ」と結ばれるラストにほのぼのとさせられる。

心が温かくなる友情物語


 続いては、娘が通う小学校で読み聞かせをしてきた心理カウンセラーの込田友紀子さんが薦める『ふたりはともだち』(文化出版局/アーノルド・ローベル作、三木卓訳)だ。

 少しわがままな「がまくん」と、がまくんに寄り添う「かえるくん」の5つの短編による友情物語。5つ目の「おてがみ」では、誰からも手紙をもらったことのないがまくんに、かえるくんが初めて手紙を差し出す。「相手を喜ばせよう」と、友達のために一肌脱ぐストーリーだ。

 一緒に手紙が届くのを待つ間、2匹はとても幸せな気持ちになる。時におもしろく、そして微笑ましく、大人が読んでも心が温まる。

「子どもの世界は優しくあってほしいと思いますが、この本は友達の気持ちを理解できる1冊です。多くの小学生に読み聞かせてきました」と語る込田さんが、絵本の良さについて語ってくれた。

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