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六代目山口組総本部に特殊詐欺で家宅捜索…当局の“秋の陣”に対抗すべく、組織強化が始まる

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家宅捜索が入った六代目山口組総本部。使用制限の張り紙が貼られている

 11月1日、事務所の使用制限を受けている六代目山口組中核組織、三代目弘道会本部(名古屋市中村区)に警視庁と静岡県警の合同捜査本部が家宅捜索をかけた。そして3日後の11月4日には、同じく使用制限を受けている六代目山口組総本部(神戸市灘区)にも家宅捜索が入った。10月30日に三代目弘道会傘下組織の組員ら8人が特殊詐欺に関わった容疑で逮捕されたことにちなんだもので、その関連施設として両事務所が捜査対象になったのだ。

「総本部の家宅捜索には、同所に住民票を置き、居住地としている六代目山口組の幹部と直系組長、そして弘道会の幹部の3人らが立ち会ったようだ。ただし六代目サイドでは3人らだけでは手が足りないため、他の幹部の立ち会いも捜査員に要請。それが許可されると、わずか10分足らずで多くの幹部らが総本部に結集。その迅速な対応に、捜査員らの間でも驚きの声が上がったようだ」(地元関係者)

 また、今回の特殊詐欺事件について、あるジャーナリストはこのような見解を示す。

「今年の春先から、秋には大掛かりな特殊詐欺の捜査をやると噂になっていました。もしかすると、今回の弘道会系傘下組員らの逮捕がその始まりなのかもしれません。それはやはり、10月18日に出所した髙山清司・六代目山口組若頭の社会復帰後の影響力を考えてのものという見方もあります」

 警察当局が捜査を強める一方で、六代目山口組では秋の人事を執り行っている。10月29日、幹部のひとりが若頭補佐に昇格し執行部入った一方、幹部を増員させたのだ。そのほかにも、地域ごとによって編成されているブロック会のブロック長の一部が、新たな最高幹部に交代し、組織の活性化に努める動きを見せたというのだ。

「今回、若頭補佐に昇格したのは、十一代目平井一家の薄葉政嘉総裁。幹部兼事務局長には二代目若林組の篠原重則組長が就任。ブロック長の交代などもあったようだ。今後も組織に対する捜査の拡大や主要な傘下組織事務所に使用制限がかけられる可能性がある。そういったある意味、非常事態に備えて、執行部や各地域を中心にさらなる組織強化が図られていくのではないか」(六代目山口組関係者)

 その上で、この関係者によれば、本部から各組織に対して「警察やマスコミとはいっさい付き合いをするな」といった趣旨の伝達も出されたという。

「もともと、山口組では“菱のカーテン”といわれるほど、情報漏洩がないように警察やマスコミとの付き合いを禁じていました。徹底して、外部と一線が引かれていたんです。ですが、山口組分裂という、いわば空前絶後の事態にその境界線が曖昧になりつつあったのかもしれません。それを、この機会にあらためて再認識させるために通達を出したのではないでしょうか」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 六代目山口組分裂後、SNS上にはさまざまな内部情報が飛び交った。そのなかでは、それぞれが対する陣営を浮き足立たせるためと思われる情報も流布されており、分裂当初は、世間全体がそれらの真偽不明の情報に注目する現象まで生まれたほどだ。そうした状況も月日の流れと共に収まりを見せ始め、今後は各陣営とも情報管理の徹底が行われていくのではないだろうかと、このジャーナリストは付け加える。

 また、人事面だけではなく、運営面でも地域重視の方針が見て取れるようで、当面は定例会などを行わず、ブロック会議を中心に行われていくのではないかとみられている。“山口組・秋の陣”ともいえそうな当局の厳しいプレッシャーに対するべく、六代目山口組なりの組織改革が始まったのかもしれない。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新刊は、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」』。

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