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買うと損する?ビックカメラで見つけた“逆に苦労する本末転倒な調理家電”ワースト5!

文=清談社
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ビックカメラ有楽町本館(「Wikipedia」より)

 コロナ禍が続く昨今は飲食店が早じまいし、必然的に自炊が見直されている。ひとり暮らしで自炊となると“時短で簡単”を求められるようで、料理の手間を省いてくれる“お手軽”キッチン家電が飛ぶように売れているという。

 大手家電量販店のビックカメラでは、準備や後片付けなど調理にまつわる作業を楽にしてくれる商品を豊富に取り揃えているが、中にはメンテナンスに苦労するものなど、本末転倒なアイテムも。ここでは、ビックカメラで見つけた“買うと損する可能性がある”調理家電をご紹介しよう(各種情報は調査時点、価格は税込み)。

電気ケトル ApreciaAG+Lock/5480円

 電気ポットに比べて沸騰スピードが早く、必要なときに必要な分だけ素早く湯を沸かすことができる電気ケトル。中でもティファールの「電気ケトル ApreciaAG+Lock」は、レギュラーカップ1杯分(140ml)のお湯であれば、わずか50秒ほどで沸騰させることが可能。湯を沸かすのになるべく時間をかけたくない、忙しい朝に活躍すること請け合いだ。

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 時短アイテムとして優秀な本商品だが、注水のキレが悪く、かなり傾けて注がないとお湯が出切らないのはマイナスポイント。お湯を最後まで出そうとするあまり、垂直に近い角度まで傾けると、脇からお湯がこぼれてあたり一面を濡らしてしまう可能性も。

 800mlという控えめな容量であり、水をすべて出し切れないとなるとフラストレーションはかなり溜まる。購入する際は、沸騰にかかる時間が短い分、注水面で課題が残る商品だということを念頭に入れたほうがいいだろう。

コンパクトフライヤー/3980円

 調理が面倒なイメージの強い揚げ物料理。1食分をつくるだけで大量の油を使うため、単身者にとってはコストパフォーマンスの悪さもネックだ。

 通常、唐揚げや天ぷらをつくる上で必要とされる油の量は800mlとされているが、ツインバードの「EP-4694PW コンパクトフライヤー」は500mlの油で主要なフライ料理がつくれてしまうのが魅力。火を使わずに加熱することができ、電源を入れてから適温になるまでに10分から15分と極めてスピーディーなのもうれしい。

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 面倒な揚げ物料理のハードルを下げてくれる本商品だが、内釜と本体がセットになっているため水洗いができず、クリーンに保つのが難しい。使用後は毎回油を捨てて、キッチンペーパーで油汚れを入念に拭き取る必要があり、それを怠ると、ものの数カ月で内釜は油まみれでギトギトに。調理後のメンテナンスに手間がかかる商品であることを考慮した上で、購入を検討するといいだろう。

電動大根おろし器 おろしの達人/4180円

 自炊を長く続けていると料理のレパートリーが尽き、日々のメニューは単調になりがちだ。そこで救世主となってくれるのが薬味。特に大根おろしはメインディッシュの横に添えたり、和えものにすることで献立を格上げしてくれる、食卓に1品あるとうれしい存在だ。

「電動大根おろし器 おろしの達人」は、カットした素材を容器の中に入れるだけで、労力いらずで簡単に大根をおろすことが可能。おろし時間は100gにつきおよそ10秒と、手動タイプとは比べものにならない速さを誇る。

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 大根以外ではすりおろしリンゴにも対応している本商品だが、投入口が小さく、使用するには材料をかなり細かくカットしなければいけないのがネック。数ある口コミの中には、食材を包丁で細分化する労力と時間を鑑みると、手動タイプのおろし器を使った方が断然いい、という手厳しい意見も。

 フードプロセッサーとは異なり、野菜をみじん切りにしたり、こねるような機能がついていないため、メインはあくまで大根おろし、あるいはすりリンゴのみと考えた方がいい。限られた用途のために約4000円ものコストをかける価値があるか否かは、意見が分かれるところだ。

食器洗い乾燥機 プチ食洗/3万5020円

 料理は好きだが、食器洗いは面倒で苦手という人は多いだろう。こちらの「食器洗い乾燥機 プチ食洗 ホワイト NP-TCM4」は水切りカゴサイズのコンパクトな仕様ながら、最大18点の食器を最短30分ほどで洗浄。洗浄力も高く、フライパンにこびり付いたしつこい油汚れなどもしっかり洗い落としてくれる。

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 洗い物の負担をゼロにしてくれるのはうれしいポイントだが、こちらの商品を使うためには自宅の蛇口に分岐水栓を取り付ける必要があり、購入してもすぐに使えるわけではないので注意が必要。

 分岐水栓の取り付けを業者にお願いする場合、パーツ費用と合わせて約2万円のコストがかかる。また、乾燥機能が付いているのはいいものの、温める力が強すぎるため、乾燥後の食器は素手で触れないほど熱を持つ、というデメリットも。

 取り付けにかかる手間と費用に目をつむることができ、乾燥機能に期待をしなければ、購入しても損はしないかもしれない。

家庭用生ごみ減量乾燥機 パリパリキューブライトアルファ/2万4750円

 自宅で料理をする機会が増えると、当然生ゴミの量も増える。これから暖かくなるにつれて残飯は腐敗しやすくなり、小バエや汚臭の発生に頭を悩ませる機会は増えそうだ。

 こちらの「家庭用生ごみ減量乾燥機 パリパリキューブライトアルファ」は生ごみの水分を温風で乾燥させることで腐敗を防ぎ、生ゴミに起因する臭いや害虫の悩みを解決。温風を吹き付けるだけの処理なので、容器に骨や貝殻、爪楊枝などが入っていても問題なく、ゴミの分別をせずに使えるのもメリット。

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 夏場にかけて活躍が期待されるが、いくつか気になる点も。最大で700gもの生ゴミを乾燥させることができるが、処理に約9時間かかり、その間は終始、低く鳴り響く稼働音に耐える必要がある。

 また、生ゴミを容器に入れる前にしっかり水分を切っておかないと、生乾きの状態で仕上がることになり、その臭いも除去できない。生ゴミを容器に入れるだけではなく、乾燥させるための下準備に手間がかかるのだ。上記のデメリットを考慮した上で、購入の是非を考えたい。

 巣ごもり需要の拡大により、好調に売り上げを伸ばしているビックカメラ。中でも、時短が売りのキッチン家電は売れ筋のアイテムだ。ここで辛口の評価が下った商品も、用途によっては優れた働きをしてくれるはず。ニーズをしっかり満たしてくれる調理家電を賢く選んで、充実した自炊ライフを送ってみてはいかがだろうか。

(文=清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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