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イオンのトップバリュ、噂のそうめんを食べてみたら…ネット上で不評な食品を実食

取材・文=A4studio
イオンのトップバリュ、噂のそうめんを食べてみたら…
イオングループのまいばすけっと

 イオングループの子会社であるイオントップバリュ株式会社が開発しているプライベートブランド「トップバリュ」。同ブランドは、圧倒的な商品の安さを武器に、厳しい景気を生き抜く庶民の強い味方として人気を博している。

 そんなトップバリュの商品は、全国に展開しているスーパーマーケットのイオンや、都市部を中心に展開中の食品スーパーマーケットのまいばすけっとなどに加え、コンビニのミニストップなどでも購入することができる。そのため、一度は同ブランドの商品を購入した経験がある人も多いことだろう。

 しかし、コストパフォーマンスの高い良品が揃っているトップバリュだが、なかには購入者から不評を買ってしまっている商品も少なからず紛れている様子。そこで今回は、購入を少々ためらってしまうトップバリュの要注意な食品を独自リサーチ。5つ選び出したので、買い物の際の参考にしていただければ幸いだ。

つるりと滑らかなのどごし そうめん/199円(税込、以下同)

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 最初に紹介するは、ネット上で「食べるのがしんどい」とまで酷評され、SNS上で話題になってしまったこともあるこちら。本品は、暑い夏にはぴったりな乾麺のそうめんとなっており、国内製造の小麦と食塩のみというシンプルな原材料からは、特段酷評される要素は見受けられない。

 1束に対して1L以上のたっぷりのお湯で約2分、菜箸でかき混ぜながら茹で、冷水でよくもみ洗いすれば完成。出来上がりも違和感はなく、匂いもシンプルなそうめんといった印象だ。だが、一口食べてみると批判の理由の一端が見えてきた。というのも麺がプチプチと千切れやすく、喉越しがあまり良くないのである。

 そうめんといえば、もちもちとした麺の食感とつるりとした喉越しが魅力の料理だが、そういう魅力は少々弱いと言わざるを得ない。また、小麦の香りがほとんどしないのも、食べたときにがっかりしてしまう要因かもしれない。ただ、200円以下であることを考えれば十分な味であり、ネットで酷評されるほどには思えなかった。こだわった味よりも安さを重視する人であれば、試してみてもいいかもしれない。

ミートソース/97円

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 美味しいパスタを食べたいが、一からソースを手作りするのも面倒……。市販のレトルトパスタソースは、そんなズボラな人のはありがたい存在だろう。しかし、トップバリュのパスタソースの購入を検討している人は、少々気をつけたほうがいいかもしれない。

 というのも、本品はトップバリュ公式サイトで47件というレビュー数を集めながら、その平均点数が5点満点中2.2点と、かなりの低評価を獲得してしまっているのだ。レビューには「この値段でこの美味しさなら文句ないと感じました」とコスパを褒める意見がある一方で、「申し訳ないけど、無料だとしても食べたくないです」といった痛烈な意見が寄せられるなど、まさに賛否両論の様相を呈している。

 実際に食べてみると、まずツンとした刺激臭が気になった。これはオレガノやローレルといったハーブの香りと思われるのだが、少々強烈すぎる印象である。またミートソースという割にほとんどひき肉が入っておらず、コクのないシャバシャバのソースと相まって、食べていてどこか寂しさを覚えた。一番気になったのは、ケミカル感のある後味。食べた後に胸にモワッとした感覚が残るので、胸焼けしやすい人は注意が必要かもしれない。

ビーフカレー 中辛/84円

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 次に紹介するのも、手間のかかる料理が手軽に味わえるレトルト系商品。こちらは多くの日本人がこよなく愛するビーフカレーのレトルトなのだが、ネット上では味が微妙なトップバリュ商品の筆頭に挙げられている。

 1人前200gで84円と、その安さは折り紙つきなのだが、“安かろう悪かろう”という言葉にもあるとおり、食べてみると安さに比例してクオリティーも低めな印象を受けた。まず気になったのは、薬膳ぽいスパイスの香り。確かにこういう香りの立ったカレーはあるが、人を選ぶと言わざるを得ない。

 味も奥行きがなく、カレーの風味が一瞬で口の中から消え去ってしまう。そして口に残る脂っぽさ。具材も寂しく、牛肉はほとんど入っておらず、ジャガイモもビチャビチャでホクホク感はほぼない。また、先述した薬膳風のスパイスの香りが、食べ進めていくとどんどん強まり、ケミカルな刺激臭のように感じられてしまうのも残念な部分だ。確かに値段は安いが、カレーをしっかり味わいたいのなら、少々値段が張っても別ブランドを選んだほうが賢明だろう。

大盛り 国産米ごはん/113円

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 わざわざ炊く必要のないパックごはんは、忙しいビジネスパーソンにとっては頼もしい存在だ。近年はこうしたパックごはんも進化を重ね、まるで炊きたてのようなふっくらとした仕上がりになる商品も増えてきた。だが、トップバリュのパックごはんは、まだまだ改良の余地があるかもしれない。

 国産コシヒカリを北アルプスの水で炊き上げたという本品。500wの電子レンジで約3分10秒加熱するだけで出来上がる手軽さは、他ブランドのパックごはんと遜色ない印象。しかし、その味はというと、これがなんとも微妙なのだ。

 見た目は米粒が立っているように見えるのだが、一口食べるとお米がかなりベチャベチャなことに気がつく。とはいえ、食べられないほどではなく、柔らかめの炊き具合が好きな人であれば気にならないかもしれない。しかし、ふっくらとした仕上がりの別ブランド商品があることを考えると、安さ以外のメリットはあまり感じられなかった。

皮なしミニウインナー/105円

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 最後に紹介するのは、お弁当のお惣菜としてよく使う人も多いであろう、一口サイズのウインナーだ。トップバリュのこの商品、便利な使い切りサイズで値段もお手頃なのだが、味の面で気になる部分いくつか見受けられた。

 本品は、豚肉と鶏肉を合わせた合挽きウインナー。そのため、ジューシーでプリプリした食感というよりも、あっさりとした口当たりが特徴だ。また、皮なしなのでパリッとした歯ごたえよりも柔らかさを売りにしている。

 それは理解できるのだが、食べたときに感じたのは柔らかいというよりも、モソモソとした食感だった。茹でたてでここまでジューシーさが感じられないとなると、お弁当に入れて冷めた後だとよりモソモソ感に拍車がかかるだろう。また、食べた後に残るモワッとした人工的な香りも気になった。値段の安さは魅力的だが、それ以外に特筆すべき部分はないかもしれない。

 企業努力の末に驚きの安さを実現している「トップバリュ」の商品たち。しかし、なかには安さを追求するあまり、味のクオリティーが少々追いついていない印象のものもいくつかあった。だが、もちろん味の好みは人それぞれ。今回紹介した商品も、人によっては十分美味しく頂けるという意見になることもあるだろう。今回の記事を参考に、自分の舌に合うかどうか、購入して確かめてみてもいいのではないだろうか。

(取材・文=A4studio)

※情報は2022年7月6日現在のものです。

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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