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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

粗悪な「偽物」エキストラバージンオリーブオイルが野放し?美容・健康効果なし?

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
粗悪な「偽物」エキストラバージンオリーブオイルが野放し?美容・健康効果なし?の画像1「Thinkstock」より

 日本人の70%が興味、関心を抱いているといわれるのが「ダイエット」です。世の中には、さまざまなダイエット法が溢れかえっており、つまりそれらに取り組んでいる人も多数います。

「ダイエット」という言葉をインターネットで検索すると、なんと2億2300万件も出てきますから、驚きのほかはありません。すべてを閲覧することは無理ですが、上位にあるいくつかの記事を見てみると、数件を除いてダイエットの意味を取り違えています。

 ダイエットは本来、単に飲食物、食品といった意味でしたが、アメリカの医師と管理栄養士が協力して超肥満者向けに開発した、健康を取り戻すための食事プログラムのことをダイエットと呼んだことをきっかけに「健康的な食事のシステム」という意味で使われることが多くなったのです。その後、健康的な食事を目指す一般の人の間でも取り入れられ、本格的にダイエットが研究、実践されるようになりました。

粗悪な「偽物」エキストラバージンオリーブオイルが野放し?美容・健康効果なし?の画像2

 日本では、ダイエットは「痩せるための方法」と思われています。ダイエットを実践するにあたって何より重要なのは、食べる量の調節ではなく、食べるものの質に着目するということです。痩せることが目的なのではなく、あくまでも健康的な食事内容であることが大事なのです。その結果として痩せることもあるのです。ダイエットの第一義は、健康的な食事を継続することなのです。

 これは言うまでもないことですが、食事は全体性が大事です。したがって、いわゆる単品ダイエットは本当の意味のダイエットとはいえません。チョコレートダイエット、バナナダイエット、はたまたプロテインダイエットなどは、ダイエットではないのです。なぜなら、健康的な食事のシステムとはほど遠いものだからです。また、体の一部の形状を変えることも、ダイエットとはなんの関係もないといえます。太ももダイエットや、おなかダイエットなどに至っては、もう笑うしかないという感じです。

 日本でダイエットが誤解されてしまったのには、わけがあります。それは、ダイエットに目をつけて、センセーショナルに取り上げたのが女性雑誌だったことに起因しています。要するに、雑誌を売りたいがために、あることないことぶち上げて痩せるための方策のように読者に思い込ませ、次から次へといろいろな方法を誌面に載せたわけです。

 悪辣な方法と思ってしまうかもしれませんが、編集する側にはさしたる意思があるわけではなく、ただ無知なだけだったのだと思います。雑誌を売るための稚拙な方策のひとつでしかなかったのです。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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