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それを裏付けるようなことがあります。戦前の日本において、伝統的な和食を構成する食材は、穀類、大豆製品、魚が中心で、肉、乳製品などの動物性食品が多くありませんでした。脳溢血などの疾患が多い時代で、平均寿命も今ほど高くありませんでした。
ところが、高度成長期を迎え、欧米の食文化の影響を受けて食生活が豊かになり、肉や乳製品など動物由来の食品を取り入れることで、人の血管も丈夫になりました。そのため、脳血管疾患が減り始めています。
肉をあまり食べていない方は、1日1回は食事に取り入れましょう。しかし、肉といっても種類や部位によって栄養成分は大きく異なります。牛、豚、鶏など、1種類に偏ることなくとるのがお勧めです。もちろん、皮や脂は取り除きましょう。1日1回50~100g程度を目安にとってください。食べ過ぎは、もちろん動脈硬化の原因をつくり血管の健康を損ね、認知症のリスクを上げかねません。
その一方、肉ばかり食べていた人は、魚も食べましょう。肉にほとんど含まれないEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、ビタミンDが豊富に含まれ、血管のしなやかさにも必要です。
私のお勧めは、肉、魚、卵、大豆・大豆製品、乳製品は、1日3食のなかでまんべんなく取り入れることです。たとえば、朝食が卵と大豆製品だったら、昼食は肉、夕食は魚というように、良質のタンパク質食品を重なることなく食べるのです。アルブミン値が低くならないよう、認知機能の低下を引き起こすリスクを上げないように毎日、バランスよくタンパク質をとるように心がけましょう。
(文=森由香子/管理栄養士)
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