芸者ガール志望者増殖中？　職業体験ツアーが女子に人気のヒミツ

　不況でも、たとえ節約志向が強くても、「自分磨き」「女子力アップ」に努めたい。
場合によっては、それが転職のきっかけにもなれば……。

　そんな、イマドキ女子ならではの思いは、複数の調査からもうかがえる。

　例えば、働く女性のためのコミュニティーサイト「わたしみがき」の調査。対象者20～40代女性のうち、約7割は、自分のために自由に使えるお金が「月4万円未満」。冒頭に挙げた、サラリーマンのお小遣いと、大差はない。

　ところが、「今後お金をかけたいと思うことは？」との問いに、多かった回答は、

1位：「旅行やレジャー」（46.5％）
2位：「セミナーやスクール、学ぶこと」（27.6％）

（出典：10年「わたしみがき」調べ）

と、2位に「学び」への欲求がランクイン。特に若い20代の女性ほど、その志向が高かった（2010年「はたらく女性の『お金と節約』に関するアンケート」）

　先の仕事旅行社の代表・田中翼さんも、

「女性は、“芸者体験”のような、未知の世界や非日常体験に対しても、男性ほどは身構えにくいのでは？」

と話す。

　冒頭で紹介したA子さんも、

「確かに、芸者さんはキャバ嬢と違って、“手に職”系。やれるものなら、挑戦してみたい」

と、目を輝かせていた。

　先行き不透明な時代、だからこそ“手に職”系の仕事を体験してみたい……。そんな、しぶとい女性たちのバイタリティに注目すれば、今後も新たなビジネスチャンスが生まれそうだ。

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