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激安レトルト食品は人体に危険!劣悪な食材を中国産の添加物や異常に濃い味でごまかす

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 レトルト食品などの、安さを売りにしているものに使われる食品添加物は、中国をはじめとする外国産がほとんどです。ビーフエキス、ポークエキス、チキンエキスなどのエキス類もほとんどが中国産です。レトルト食品には、よくこのエキス類が使われていますが、その安全性には疑問を持たざるを得ません。さらに中国産の食品添加物やエキス類は、製造過程で混じってしまう不純物も気になります。

 レトルト食品のなかでも、ひき肉を使っている商品は、おすすめできません。ハンバーグ、肉団子などにはどんな肉が使われているかわかりませんし、通常は使えない部位(横隔膜や内臓など)も使われている可能性があります。

 よく、子供向けの商品でキャラクターを使ったパッケージで子供の気を引くものがありますが、そこには当然パテント料も発生するわけです。そんなところにお金を使わず、原材料にきちんとお金を使ってほしいものです。この手の商品は、劣悪な素材を甘い味付けと、アミノ酸(たんぱく加水分解物・酵母エキス)を大量に使ってごまかしているだけです。子供の味覚が正しく養われない恐れがあるので、親としては子供にそのようなものを食べさせないようにしなければなりません。

 メーカー側も、誠意を持ち、誇りを持って製品をつくってもらいたいと思います。ちなみに、たんぱく加水分解物や酵母エキスは、食品添加物ではなく原材料・食材とみなされているため、使用に関しての規制がありません。無尽蔵に使っているメーカーもありますので、これらを使っている商品は選択すべきではないでしょう。加熱によって細菌類は殺すことができ、その面では安全性が確保できますが、食品添加物などによる、別の危険性は増してしまうということです。

 最近は、青椒肉絲(チンジャオロース)や麻婆豆腐などでレトルト食品をベースに手を加えただけでも、「手づくり」と言う人もいます。家庭の料理にケチをつけるつもりではありませんが、それではあまりに味気なく、料理をつくる楽しみも失われてしまうように思います。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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