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ステージ4の「がん」が消えた…副作用のない自然治癒が注目、カギは食事と運動

文=中大輔/ノンフィクション作家
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人間の身体の神秘が解き明かされつつある

 人類は知の動物だ。しかし、知れば知るほど自分たちがこの世の摂理をほとんど何も知らないということを、人類は思い知る。宇宙に関しても、そして人体に関してもしかり。研究というのは、万物に潜む摂理を少しずつ少しずつ掘り起こしていく地道な作業のようなものかもしれない。

 近年、人類は“メッセージ物質”という摂理に気がついた。これは、脳があらゆる臓器に命令を下しているという、従来の考え方を覆すものだ。体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、命は維持されている。脳が腸に情報を伝えることもあれば、腸が脳に命令を下すこともある。この臓器同士が情報交換の際に使っているのが、体中のあらゆる細胞が放出する“メッセージ物質”。

 がんにおいても、このメッセージ物質に着目することで、転移を抑えられるかもしれないという可能性が指摘されているのだ。

 たとえば、筋肉が出すメッセージ物質は、鬱を改善し、記憶力を上げるという。そして、がんをやっつける免疫細胞を活性化させるという研究報告があるのだ。コペンハーゲン大学のベンテ・ペダーセン教授はNHKのドキュメンタリー番組の中で、運動して筋肉をつける重要性を説いたうえで、こう証言している。

「運動は病気の予防ではなく、治療の一環。がん患者に対し、運動を薬として処方する時代がやってくるかもしれない」

 手術でも抗がん剤でも放射線でもない、人間誰しもが本来持っている力こそが、がんを克服する鍵になるというわけだ。

がんとの向き合い方が変わっていく

 食事療法を積極的に推進する東京・八王子「素問八王子クリニック」の真柄俊一院長は言う。

「人の体は食べ物でできています。食事の内容がそのままダイレクトに体調を左右します。元気にもなるし、病気にもなる。当たり前のことです。がんも例外ではありません。がんは特別な病気ではなく、数ある生活習慣病のひとつです。読んで字の如く、生活習慣を改めればほかの病気と同じようにコントロールできるものです」

 真柄医師は、手術は必要としながら、副作用を伴う抗がん剤治療と放射線治療といった対症療法に否定的な立場をとる。

「がんを克服するには、自然治癒力を高めることで根本治療をすることが最良の道であると私は考えます。日本の医師は特に、食を軽視していると思います。もっと人間が本来持っている力を信じるべきです」

 素問八王子クリニックでは手術後、食事療法・鍼灸・メンタルケアを3本柱とした「真柄療法」によって自然治癒力を高め、がんの再発を防いでいる。

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