赤地に黄色字の“M”の看板でお馴染みのハンバーガーチェーン最大手・マクドナルド。今年は日本における第1号店の出店から50周年目という節目を迎え、アニバーサリーにふさわしい数々のイベントやキャンペーンが開催された。
5月末には米マクドナルドの創成期キャラクターである「スピーディー」がデザインされた特別なパッケージが登場。また、6月末にも先述の「スピーディー」に加え「ドナルド」などの人気キャラクターがデザインされた「BIG SMILE BAG」と呼ばれる、限定グッズセットが販売されるなど、大きな賑わいを見せていた。
このように、めでたい年であったマックだが、SNS上では一部のファンから手厳しい感想が集まる商品も散見される。今回は、マックの“この冬、買うのは要注意な5品”をピックアップしたので、商品選びの参考にしていただきたい。
倍チキンフィレオ/460円(税込、以下同)
2018年6月27日付当サイト記事『人気沸騰「夜マック」、買ってはいけないバーガー3選!むしろ2個買ったほうが得?』でも紹介した「倍チキンフィレオ」。あらためて“要注意”と言わざるを得なかったので、紹介させていただこう。
「チキンフィレオ」(360円)といえば、むね肉を使ったぶ厚いチキンパティとコク深いオーロラソースの相性が抜群の商品。しかし、この「チキンフィレオ」を17時以降の“夜マック”の時間帯で注文する際、通常価格にプラス100円するだけでパティを2倍にできる“倍マック”で注文するなら、少々注意が必要だ。
「倍チキンフィレオ」は、「チキンフィレオ」のチキンパティをもうひとつ追加したボリューミーな一品。倍となったチキンパティの食べ応えは申し分ないので、一見するとお得な商品のように思えるだろう。
しかし、パティが2倍になってもオーロラソースの量は変わらないため、オーロラソースとチキンの絡みが薄まった感があり、従来の「チキンフィレオ」ファンのなかには好まない人も少なくない。また、単純にパティが増えたことで高さも増して、顎が疲れやすく非常に食べづらいという点も要注意なポイントである。
倍チーズバーガー/240円
「チーズバーガー」(140円)といえば、1971年に日本で1号店がオープンしたときからラインナップされている古参メニュー。2019年に行われた値上げで10円近く値段が上がってしまったものの、いまだに多くのファンに愛されている。
「倍チーズバーガー」は、上記の「倍チキンフィレオ」と同じく夜マックの時間帯で頼める商品。「チーズバーガー」にもう一枚パティが追加されているため、より肉のジューシーさを楽しめそうだが、コストパフォーマンスの面で考えると、購入には慎重にならざるを得ない部分もある。
本商品は「チーズバーガー」に100円プラスして頼むことができるが、それならば「チーズバーガー」を2つ購入したほうが“お得”だと考える人が多い。「チーズバーガー」を2つ頼むと金額は280円となり「倍チーズバーガー」より40円高くなるが、当たり前だがその分バンズ、チーズ、その他具材が付いてくる。たった40円の違いしかないため、「チーズバーガー」をそのまま2つ購入したほうがお腹も膨れるし、コストパフォーマンスも優れているだろう。
スパビー(スパイシービーフバーガー)/200円
2021年10月3日付の当サイト記事『マック、買う前に要検討な商品5選…超定番でもコスパの良くないメニュー』でも紹介した「スパビー(スパイシービーフバーガー)」。2015年に始まった“ちょいマック”の200円バーガー商品として2021年7月7日に登場した本品だが、その“要注意”ぶりは変わらない印象だったので、あらためて紹介させていただこう。
つなぎを使わない100%ビーフパティとみずみずしくシャキシャキとした食感のレタスに、ガーリックとハラペーニョが効いた旨辛ソースが絡まった本品。前回記事では、“200円という価格は安く感じるが食べ応えの面では他のメニューより劣る”と評したが、実際にネット上でも“物足りない”という声が多かった。
だが、今回特筆したいのは、それとは別に“ソースの味が微妙”という意見も多く見受けられた点だ。実食してみると、ソースのスパイシーな香りとピリッとした辛さは感じられたが、ビーフパティとの相性を考えると上手く味が交わり合っていないようにも思えた。味の相乗効果を感じづらかった部分などが、ネット上での「味が微妙」「物足りない」という評価につながったのかもしれない。
マックフロート グレープ/290円
炭酸飲料「ファンタ グレープ」の上にアイスクリームを乗せた「マックフロート グレープ」。冬にそぐわない夏っぽい商品のため選出したと思われるかもしれないが、それが選出理由ではない。
本商品で気になったのは氷の量だ。カップの半分ぐらいまで氷で埋め尽くされており、正直あまり飲んだ気がしなかったのである。もちろん、マクドナルド側も計算して氷を入れているとは思うが、たっぷりとした飲み応えを期待するなら、別商品を検討したほうがいいかもしれない。
ただ、味のほうは申し分のない仕上がりだ。「ファンタ グレープ」の炭酸の刺激とグレープの甘味は安定の爽快感で、途中でアイスクリームを崩してファンタと混ぜれば、ミルク感がプラスされて美味。量の少なさが気にならないのであれば、ぜひ試してみてほしい。
マックシェイク チョコレート(M)/200円
マクドナルドの人気ドリンクメニューとして人々に愛されている「マックシェイク」シリーズ。「マックシェイク チョコレート」は、チョコレートの香りと甘さが際立つ定番商品だが、SNS上では微妙だと評する意見も少なくない。
なかでも、「チョコレートの味が好みに合わない」という意見が目立つ。実際に味わってみると、確かに本品のチョコレートの香りと甘さは、お菓子の「スニッカーズ」や「M&M’S」のような、甘みの主張が強いチョコレートという印象だった。
この強烈な甘さの主張はクセになる可能性もあり、好きな人にはたまらない味かもしれないが、素朴な味わいが好みの人からすると少々口に合わないと感じるのも頷ける。
今回、紹介した商品を「美味しい」と評する声も多くあるため、本記事はあくまで参考程度と考え、気になる方はぜひ購入して味わってみてほしい。
(文・取材=A4studio)
※情報は2021年12月9日現在のものです。