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知ってるようで知らない……薬局の歩き方・クスリの選び方 第17回

大掃除、ラクに大きな効果を発揮する術と洗剤選びのコツ~風呂場には酢、窓にはワイパー…

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●エアコン、窓枠のカビ

 季節を問わず湿気のあるところにカビあり。風呂場はもちろん、衣類に、エアコン、そして窓枠までさまざまなところにカビが生えます。

 風呂のカビに関しては、「ルック おふろの防カビくん」が、徹底掃除のあとに使うことで、新しくカビが生えるのをかなり長期間(1〜2カ月)抑え込んでくれます。この商品は銀イオンを大量に含有しているので、銀アレルギーがある人は注意を要しますが、それ以外は概ね問題ないので筆者も愛用しています。

 ただし、すでに発生しているカビについては汚れ落とし効果はないので、「カビキラー」のような泡系洗浄剤でこまめに除菌するしかありません。

 次にエアコンや窓回りですが、これは非常に良い商品があります。

あまり知られていないのですが、エアコン用防カビ剤が有用です。「エアコン用、防カビ」などで検索するとさまざまな商品が出てきますが、各々使用法が違いますので、説明書をよく読んだ上でご使用ください。

 個人的なオススメは、チアベンダゾールを配合した商品。チアベンダゾールは輸入柑橘類のコーティングなどにも使われる防カビ剤で、人体への影響はかなり小さく、そのわりに家庭内で遭遇するほぼすべてのカビに対して強い防カビ性を持ちます。畳や地下室の防カビ処理もこの薬剤を使って行われていることが多く、安全性はかなり高いです(人によってはかぶれることもあるので、体質に合うかどうかは、まず少量で試してからご使用ください)。

 チアベンダゾール配合の防カビスプレーは、本来の使用法であるエアコン内の防カビはもちろん、窓枠や靴箱、靴そのものにも使うことができます(目立たない場所で、変色などしないことを確認の上で使用してください)。

●トイレ洗剤はアルカリ? 酸?

 トイレの汚れも、基本原理は水回りの水あか・湯あかと同じで、便中の成分がカルシウムと結合し、そこに雑菌やカビが繁殖することで、細菌の塊となっています。これらは強いアルカリで簡単に分解することができます。次亜塩素酸ナトリウム系トイレ洗浄剤(「ドメスト」等)で洗えば、基本的には綺麗になります。

 ところが、トイレには尿によって尿石というものが発生します。尿石は硬い結晶で、塩基性成分なのでアルカリ系洗剤が効きません。そこで必要になってくるのが、酸性洗剤(「サンポール」等)です。主成分は塩酸なので、強力に尿石を分解し水溶性に変え、汚れを落とすことができます。しかし、尿石は水中にもできるため、トイレの底にある水ためエリアやその付近は水で酸が薄められ、あまり汚れが落とせません。底の汚れを落とすとなると、新聞紙やスポンジなどを駆使して中を空にした状態で酸性洗剤を投入し、こすりながら落とすしかありません。

 尿石は非常に硬い成分なので、汚れが慢性化するとトイレ用ブラシすら歯が立たない状態になります。それを打破するためには、試薬級の高濃度の塩酸でも使わない限り、薬品では落とすことができません。そんな危険なものを掃除には使えませんので、手袋をしっかりした上で酸性洗剤をかけ、800番くらいの目の粗い紙やすり(小さく切った耐水ペーパーないしスポンジやすりがオススメ)を使い、丁寧にこするしか落とす方法はありません。このように、尿石の層ができてしまうと根本的に除去するのが困難なので、普段からこまめに掃除をすることが大事であるといえます。

 まとめると、普段の洗浄には、アルカリ性洗剤(ラベル欄に次亜塩素酸Naなどと記載されている)、ブラシでこすっても落ちない汚れがついてきたら、酸性洗剤(塩酸系)というように、2種類の使い分けが必要です。

 ただし、この2つの洗剤を混合すると、猛毒の塩素ガスが発生します。最近の商品は、あまり激しく反応しないように調合されてはいるものの、塩素ガスは致命的な毒なので、決して混ざらないようにご注意ください。

 また、トイレは便座だけでなく、その周りにも飛び散った尿によって尿石汚れが発生します。しかし、強力な洗剤をまくと掃除が困難なので、食酢か先のクエン酸をスプレーし、1~2分おいてから拭き掃除をするといいでしょう。

大掃除、ラクに大きな効果を発揮する術と洗剤選びのコツ~風呂場には酢、窓にはワイパー…のページです。ビジネスジャーナルは、連載、の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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