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また角居勝彦厩舎のエース候補に悲劇……名門厩舎の狂ったサイクル。4年前の「事件」が生んだ巨大な「歪み」とは

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 20日、関西の名門・角居勝彦厩舎の2歳馬の中で出世頭だったヴァナヘイムが左前脚膝部分の第三手根骨を骨折。予定していた若駒S(OP)への出走を取りやめ、半年以上の休養を余儀なくされることなった。

 角居厩舎の有望株の故障離脱という”悲報”を聞いて、「またか」と思ったファンも多かったのではないだろうか。

 角居厩舎といえば、昨年のクラシックでは2歳王者リオンディーズが大活躍。昨年末の有馬記念を制したサトノダイヤモンドのライバルの一頭として、ハイレベルな世代を牽引する存在だった。

 ところが昨秋に左前繋部浅屈腱炎となり、そのまま引退。母が日米オークス馬で、兄が菊花賞とジャパンCの勝ち馬という超良血馬だっただけに、将来が嘱望された中でのリタイアとなった。角居調教師としては、厩舎の看板を背負うエース候補を失った格好だ。

 つまりは、これで2年連続世代のエース候補を故障で欠くこととなった角居厩舎。だが、ただそれだけではなく、どうも近年はかつての「歯車」がかみ合っていないような印象を受ける。

 角居厩舎といえば、JRAの殿堂・顕彰馬の一頭にも数えられるウオッカを輩出した名門としてあまりに有名だ。

 牝馬ながら64年ぶりに日本ダービーを制した歴史的名馬を手掛けただけでなく、ダート王のカネヒキリやマイル王のハットトリックなど、かつては面白いようにビッグレースを勝ちまくっていた。実際に角居厩舎はG1初制覇を果たした2004年から次々に名馬を送り出し、12年連続でG1勝ちを収める快挙を成し遂げている。

 しかし、昨年その記録がついに途絶えた。それもG1どころか重賞勝ちでさえ、青葉賞(G2)の1つのみ。さらに、その貴重な重賞勝利を上げたヴァンキッシュランも屈腱炎で未だ復帰のメドだが立っていない状況だ。

 そんな不名誉な一年を終えた角居厩舎だが、新年を迎えても「悪い流れ」は断ち切れそうにない。

 本来であれば、これからの厩舎を背負っていくのは伸び盛りの明け4歳馬の役目。だが、すでにリオンディーズとヴァンキッシュランという”飛車角落ち”では期待するのも難しい状況だ。

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